沖縄県議会令和6年9月定例会【ギボゆい代表質問】
令和6年9月定例議会での儀保ゆいの発言を要約しました。県議会議事録はこちら
令和6年9月定例会
◯権利および自由の侵害
名護市安和桟橋における警備の対応について※
※この質問の背景
【名護市安和桟橋での事故】名護市安和桟橋事故とは、2024年6月28日に名護市安和桟橋の出入り口付近で発生した交通死亡事故。辺野古新基地建設の土砂を搬送するダンプカーが、普天間基地の移設工事に抗議する市民と警備員に接触し、警備員が死亡、市民が重傷を負いました。
【事故の経過】
・辺野古新基地建設の土砂を搬送するダンプカーが作業ヤードを出て左折したとき、抗議中の市民と警備員に接触した。
・警備員の男性が死亡し、移設工事に抗議する女性が重傷を負った。
・政府は土砂搬出を一時的に中止したが、8月に再開した。
・警備会社は、抗議行動をする市民の歩道の通行をネットフェンスで長時間さえぎりダンプカーを通す警備の方法をとるようになった。
🔵儀保唯
辺野古への土砂搬出がされている安和桟橋では、ネットフェンスを用いて抗議する市民の方たちを長時間さえぎる警備の方法がとられています。これは「警備員は他人の権利および自由を侵害し、または個人もしくは団体の正当な活動に干渉してはならない」という警備業法15条に反する行為だと思われます。法令違反の事実があった場合、沖縄県公安委員会が必要な行政処分を行うということでよいか、県の見解をうかがいます。
🔴県警本部長
仮定の質問にはお答えをしかねますが、いずれにしましても特定の事案について法に抵触するか否かについては、個別具体的な状況にもとづき判断する必要があると承知をしております。
🔵儀保唯
県警の担当者への事前の聞き取りでは、このような法令違反があると、もしなった場合、手続きは県警本部でする、適正な警備といえない場合には指導を行うという答えをもらっているんですが、それでよろしいでしょうか。
🔴県警本部長
警備業法におきましては、警備業者が法令に違反した場合には、公安委員会が警備業者に対して必要な措置をとるべきとの指示や営業停止命令処分をすることができると、そのようになっております。
🔵儀保唯
わかりました。
◯世界遺産地域の米軍廃棄物
北部訓練場返還跡地における廃棄物※の処理について
※世界自然遺産登録地に隣接する本島北部の米軍北部訓練場の返還跡地で、平成28年の返還以降に回収された廃棄物が、空包類約5万2千発、大型鉄板263枚(1万4千キロ)に上ることが沖縄防衛局のまとめで分かった。土壌汚染調査の作業で、令和4年度までにかかった処理費用は約7億円に上る。空包類や鉄板などのほか瓶や缶、プラスチックなど1万7千キロも回収されている。返還後も大量の米軍廃棄物が今もなお散在している現状がある。
🔵儀保唯
平成28年に米軍北部訓練場跡地が返還された後、防衛省は汚染物質や廃棄物の撤去を実施しました。しかしそれが行われたのは返還地全体のたった0.1%だったことが後になって判明しました。まだまだ不発弾や汚染物質が残っている可能性が高く、その処理について大至急取り組むことを米軍と沖縄防衛局に求めるべきではないか、県の考えを伺います。
🔴玉城デニー知事
沖縄防衛局は、返還地の引き渡し前に磁気探査などの調査を行い、廃棄物の回収を行っております。しかしながら引き渡し後も米軍による廃棄物が度々発見されたことから、沖縄県では令和3年、沖縄防衛局長に対して廃棄物が発見された場合の速やかな撤去、処理を求めたところです。
🔵儀保唯
世界自然遺産登録地域に隣接した北部訓練場跡地の廃棄物について、引き続き県として積極的に防衛局に対して調査、撤去を求めていってほしいと思います。
〇その他の質問
沖縄米兵による女性暴行事件について(事件事故防止のための協力ワーキングチームの進捗状況など)
離島課題(老朽化した橋の架け替え、有事における特定利用空港、港湾の使用について)
世界遺産環境整備(西表島の県道の除草について)